この記事の対象:外国人材の日本語要件を確認する企業の採用担当者、登録支援機関、送出し前の本人
特定技能1号で求められる日本語の水準(JFT-Basic A2.2・JLPT N4以上、N3以上の区分)と、JFT-Basicの得点範囲・再受験の条件・結果の扱いを一次資料で整理します。 金額が未確認の項目は0円とせず、公式資料または個別見積で確認する前提で整理します。
特定技能1号の日本語水準:JFT-BasicまたはJLPT N4以上(N3以上の区分あり)
分野別運用方針は、1号特定技能外国人の日本語能力を「国際交流基金日本語基礎テスト」または「日本語能力試験(N4以上)」などで評価すると定めています。
出入国在留管理庁のQ&Aによると、多くの分野の水準は、国際交流基金日本語基礎テスト、日本語能力試験のN4以上、または「日本語教育の参照枠」のA2相当以上と認められるものです。自動車運送業のタクシー・バス区分と、鉄道分野の運輸係員区分は、N3以上またはB1相当以上とされています。
介護分野は、上記の日本語試験に加えて「介護日本語評価試験」の合格が定められています。運用要領は、介護福祉士養成施設の修了者と、EPA介護福祉士候補者として在留期間(4年間)を満了した者を、同等以上の水準と認める旨を定めていると、Q&Aは説明しています。Q&Aは、令和7年12月1日時点で、「日本語教育の参照枠」のA2相当以上として、名前が挙がった試験とは別に認められた日本語試験はないと記しています。
出典:出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」(確認日:2026年7月26日)、出入国在留管理庁「分野別情報」(確認日:2026年10月3日)
JFT-Basicの仕組み:CBT・4セクション・総合得点200点以上でA2.2
JFT-Basicは国際交流基金が主催するCBT方式のテストで、総合得点が200点以上であればA2.2(A2)と判定され、特定技能1号の申請に使えます。
得点範囲は10〜250点で、145〜174点がA1、175〜199点がA2.1、200〜250点がA2.2と判定されます。145点未満は判定結果が表示されません。構成は「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4セクションで、会話(話す)と作文(書く)の問題はありません。セクションごとの最低点は設けられていません。
結果は、テスト当日に画面に総合得点と判定が表示され、5営業日以内にプロメトリック社のウェブサイトで判定結果通知書が発行されます。A1は育成就労・留学、A2.1は主に育成就労の本人意向の転籍、A2.2は特定技能1号の申請に使えると説明されています。ただし、産業分野によってはより上位の水準が求められる場合があります。
出典:国際交流基金「JFT-Basic よくある質問」(確認日:2026年10月1日)
再受験・結果の有効期間・2026年7月までの通知書の扱い
総合得点が199点以下なら再受験でき、前回の受験日から45日あける必要があります。
一度200点以上に達した人は再受験できません。一部のセクションだけを受けることもできません。テスト結果に有効期限はありませんが、予約ウェブサイトに結果データが保存される期間は5年間で、この期間を過ぎると判定結果通知書を見られなくなるため、期間中に印刷しておくよう案内されています。
2026年7月までに受験して総合得点が200点以上の判定結果通知書は、2026年8月以降もA2.2の証明に使えます。A1やA2.1の証明が必要な育成就労の手続きは、2026年8月以降のテストの通知書が必要です。
出典:国際交流基金「JFT-Basic よくある質問」(確認日:2026年10月1日)
JLPTとの違い、技能実習2号修了者の日本語試験免除
JLPTはN1〜N5の5段階で、JFT-Basicは生活場面の日本語をA1〜A2.2で判定します。
国際交流基金のFAQによると、JLPTはマークシート方式で年2回実施され、結果は受験日の約2か月後にオンラインでわかります。JFT-BasicはCBT方式で原則毎月実施され、結果は受験当日にわかります。
日本語の水準が「国際交流基金日本語基礎テスト」または「日本語能力試験(N4以上)」である分野・区分では、技能実習2号を良好に修了している外国人は、原則として職種・作業にかかわらず日本語試験が免除されます。業務と技能実習2号の職種・作業に関連性があれば、技能試験も免除されます。移行の費用と手順は、技能実習から特定技能への移行ガイドで確認できます。
- 自社の分野・区分で求められる日本語の水準(N4以上かN3以上か、介護は追加の評価試験の合格、養成施設修了者などは同等扱い)を分野別運用方針で確認する
- JFT-Basicの判定結果通知書は、総合得点200点以上であることを確認する
- 通知書の保存期間(予約サイト上5年)の前に印刷して保管する
- 技能実習2号の良好修了者は、免除の対象かを出入国在留管理庁のQ&Aで確認する
- 試験日程・申込方法・受験資格はプロメトリック社と国際交流基金の案内で確認する
出典:国際交流基金「JFT-Basic よくある質問」(確認日:2026年10月1日)、出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」(確認日:2026年7月26日)
よくある質問
特定技能1号の日本語試験は、JFT-BasicとJLPTのどちらでもよいですか?
多くの分野では、国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験(N4以上)のいずれかで水準を示します。タクシー・バス区分と鉄道の運輸係員区分はN3以上、介護は追加の評価試験の合格も必要です。自社の分野は分野別運用方針で確認してください。
JFT-Basicは何点以上で特定技能1号に使えますか?
総合得点200点以上でA2.2(A2)と判定され、特定技能1号の申請に使えると国際交流基金が説明しています。
JFT-Basicに落ちたとき、すぐ再受験できますか?
総合得点が199点以下なら再受験できますが、前回の受験日から45日あける必要があります。200点以上に達した人は再受験できません。
技能実習2号を修了した人は、日本語試験を受ける必要がありますか?
日本語の水準がJFT-BasicまたはJLPT N4以上である分野・区分では、技能実習2号を良好に修了していれば、原則として日本語試験は免除されます。対象かどうかは出入国在留管理庁のQ&Aと分野別運用方針で確認してください。
参照した公的一次資料
- 出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」(確認日:2026年7月26日、次回確認:2026年10月26日)
- 国際交流基金「JFT-Basic よくある質問」(確認日:2026年10月1日、次回確認:2026年11月1日)
- 出入国在留管理庁「分野別情報」(確認日:2026年10月3日、次回確認:2026年10月10日)
- 出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援・登録支援機関について」(確認日:2026年7月26日、次回確認:2026年10月26日)
次に確認すること
続けて確認する場合は、技能実習から特定技能への移行と試験免除を確認するで条件と確認範囲をつなげられます。
続けて確認する場合は、海外から採用する手続と入国前費用を確認するで条件と確認範囲をつなげられます。
続けて確認する場合は、育成就労の転籍に必要な日本語の水準を確認するで条件と確認範囲をつなげられます。
続けて確認する場合は、特定技能2号への移行を確認するで条件と確認範囲をつなげられます。
個別の申請可否や審査結果を保証するものではありません。申請時点の最新資料と関係機関の案内を優先してください。