この記事の対象:介護分野で特定技能人材の採用を考える受入れ施設の担当者、登録支援機関、送出し側の関係者
令和7年度の介護技能評価試験・介護日本語試験について、報告書の国別・月別の行を国ごとに合算し、受験者数・合格者数・合格率を並べます。国による差と、報告書の評価文との違いも整理します。 金額が未確認の項目は0円とせず、公式資料または個別見積で確認する前提で整理します。
この数字は何か:報告書の国別・月別の行を国ごとに合算したもの
厚生労働省の令和7年度の介護分野の試験実施状況報告書には、国・都市・月ごとの受験者数と合格者数が載っており、この表はその行を国ごとに足したものです。
対象は2025年4月から2026年3月までの12か月分で、介護技能評価試験と介護日本語試験の各163行です。報告書に全体の合計行はないため、国別の行を足して合計を出しています。
報告書の評価文は、合格率を技能82%程度、日本語66%程度と書いています。行を合算すると技能81.2%、日本語61.3%で、日本語は評価文より約5ポイント低くなります。どの行を対象にした数字かは報告書に書かれていないため、この記事では評価文の数字と合算の数字を別々に示します。
出典:厚生労働省「令和7年度介護技能評価試験・介護日本語試験実施状況報告書【介護分野】」(確認日:2026年10月11日)
国別の受験者数・合格者数・合格率:技能はミャンマー93.5%、日本語はミャンマー68.6%が最高
受験者数が最も多いのは、技能がインドネシアの23,215人、日本語もインドネシアの26,969人です。
技能試験の合格率が高いのは、ミャンマーの93.5%、タイの93.0%、ベトナムの90.4%、インドネシアの86.8%です。低いのは、スリランカの49.0%、パキスタンの57.1%、インドの58.3%です。
日本語試験は、技能より全体に低くなっています。ミャンマーの68.6%、タイの66.5%、パキスタンの66.7%(受験者3人)、インドネシアの66.2%が高く、モンゴルの40.2%、インドの44.4%、バングラデシュの45.0%、ネパールの46.6%が低くなっています。
「国内」は、日本国内の会場で受けた分です。技能は68.8%、日本語は57.3%でした。受験者が10人に満たない国(パキスタンなど)は、1人の合否で割合が大きく動くため、国どうしの比較には使えません。
| 国 | 技能:受験者→合格者 | 技能の合格率 | 日本語:受験者→合格者 | 日本語の合格率 |
|---|---|---|---|---|
| インドネシア | 23,215人→20,152人 | 86.8% | 26,969人→17,852人 | 66.2% |
| ミャンマー | 15,927人→14,899人 | 93.5% | 20,116人→13,802人 | 68.6% |
| 国内 | 13,076人→8,994人 | 68.8% | 13,278人→7,606人 | 57.3% |
| ネパール | 8,690人→6,352人 | 73.1% | 11,028人→5,144人 | 46.6% |
| フィリピン | 2,167人→1,707人 | 78.8% | 2,499人→1,298人 | 51.9% |
| スリランカ | 2,099人→1,028人 | 49.0% | 2,125人→1,320人 | 62.1% |
| バングラデシュ | 1,143人→753人 | 65.9% | 1,281人→577人 | 45.0% |
| ベトナム | 950人→859人 | 90.4% | 1,268人→721人 | 56.9% |
| インド | 775人→452人 | 58.3% | 888人→394人 | 44.4% |
| タイ | 402人→374人 | 93.0% | 490人→326人 | 66.5% |
| カンボジア | 185人→159人 | 85.9% | 196人→128人 | 65.3% |
| モンゴル | 69人→52人 | 75.4% | 107人→43人 | 40.2% |
| ウズベキスタン | 24人→16人 | 66.7% | 34人→17人 | 50.0% |
| パキスタン | 7人→4人 | 57.1% | 3人→2人 | 66.7% |
| 合計 | 68,729人→55,801人 | 81.2% | 80,282人→49,230人 | 61.3% |
出典:厚生労働省「令和7年度介護技能評価試験・介護日本語試験実施状況報告書【介護分野】」(確認日:2026年10月11日)
数字の読み方:国による差は、試験言語と受験者の準備状況で変わる
国による合格率の差は、能力の優劣ではなく、受験の言語や準備の状況を含んだ結果として読んでください。
報告書は、技能試験が現地語で受験できる一方、日本語試験は介護現場に特有の日本語の力を測るため日本語のみで受験する(問題開始前の案内文などは現地語)ことが、技能と日本語の合格率の開きの理由だと説明しています。
合格基準は、技能試験が総得点の60%以上、日本語試験が73%以上です。報告書は、いずれも試験実施要領が定める水準を適切に測定できているとしています。
月ごとの受験者数や合格率にはばらつきがあるため、この合算は年度全体の目安です。ある国の人を採用する場合も、その人の合格の結果は、試験の結果通知書(合格証明書)で確認します。
出典:厚生労働省「令和7年度介護技能評価試験・介護日本語試験実施状況報告書【介護分野】」(確認日:2026年10月11日)
数字を使う前に確認すること:合算の範囲・年度・採用判断への使い方
この合格率は国全体の試験結果であり、候補者個人の合否や採用の可否を示す数字ではありません。
試験実施状況報告書は年度ごとに公表されます。令和8年度分が掲載されたら、数字は差し替わります。試験の日程・申込・受験料は、厚生労働省と試験の実施機関のページで確認してください。
採用の判断は、この合格率ではなく、候補者の試験合格の証明や在留資格の要件、受入れ施設側の要件で決まります。個別の判断は、登録支援機関や関係機関へ確認してください。
- 数字を引用するときは、令和7年度の報告書の国別の行を合算したものであることを添える
- 報告書の評価文(技能82%程度・日本語66%程度)と合算の数字は別のものとして書く
- 受験者が少ない国は、1人の合否で割合が大きく動くため、国どうしの比較に使わない
- 候補者の合否は、試験の結果通知書(合格証明書)で確認する
出典:厚生労働省「令和7年度介護技能評価試験・介護日本語試験実施状況報告書【介護分野】」(確認日:2026年10月11日)、出入国在留管理庁「特定技能制度に係る試験関係」(分野別の令和7年度試験実施状況報告書)(確認日:2026年10月11日)、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」(確認日:2026年8月15日)、法務省・厚生労働省「特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領-介護分野の基準について-」(確認日:2026年8月11日)
よくある質問
介護の特定技能評価試験の合格率はどのくらいですか?
令和7年度の報告書の評価文では、介護技能評価試験が82%程度、介護日本語評価試験が66%程度です。国別・月別の行を合算すると、技能81.2%、日本語61.3%でした。
合格率が高い国はどこですか?
令和7年度の行を合算すると、技能試験はミャンマー93.5%、タイ93.0%、ベトナム90.4%の順に高くなっています。日本語試験はミャンマーの68.6%が最も高くなっています。
介護の技能試験と日本語試験の合格基準点は?
報告書によると、介護技能評価試験は問題の総得点の60%以上、介護日本語評価試験は73%以上で合格です。
日本国内で受けた場合の合格率は?
令和7年度の国内会場の行を合算すると、技能が68.8%(受験者13,076人)、日本語が57.3%(受験者13,278人)でした。
参照した公的一次資料
- 厚生労働省「令和7年度介護技能評価試験・介護日本語試験実施状況報告書【介護分野】」(確認日:2026年10月11日、次回確認:2027年10月31日)
- 出入国在留管理庁「特定技能制度に係る試験関係」(分野別の令和7年度試験実施状況報告書)(確認日:2026年10月11日、次回確認:2027年10月31日)
- 厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」(確認日:2026年8月15日、次回確認:2026年11月15日)
- 法務省・厚生労働省「特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領-介護分野の基準について-」(確認日:2026年8月11日、次回確認:2026年11月11日)
次に確認すること
関連ページ:技能測定試験の分野別の合格率を見る
関連ページ:特定技能・介護分野の対象施設と人数枠を確認する
関連ページ:日本語試験の種類と合格水準を確認する
関連ページ:国籍別・都道府県別の在留者数を確認する
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