この記事の対象:フィリピン国籍の特定技能外国人の一時帰国を支える受入れ企業、登録支援機関、本人
日本で働くフィリピン国籍の特定技能外国人が一時帰国後に再出国するときのOFW Travel Passを、同一雇用主・同一職務・同一国の判定、eGovPHでの取得、契約情報の確認、日本側の再入国手続との切り分けで整理します。 金額が未確認の項目は0円とせず、公式資料または個別見積で確認する前提で整理します。
最初の判定:同じ雇用主・同じ職務・同じ国へ戻るか
OFW Travel Passの案内をそのまま使える場面か、契約情報の確認が先かを一時帰国前に分けます。
MWO大阪の案内は、Balik-manggagawa(帰任する海外フィリピン人労働者)のうち、同じ雇用主、同じ職務、同じ国へ戻る人を、eGovPHアプリのOFW Travel Passの対象として案内しています。この条件がすべて変わらない場合は、アプリ内の登録情報を確認し、Travel Passを用意する工程へ進みます。
雇用主、職務、帰任する国のいずれかが変わった場合や、DMWの登録情報が現在の契約と一致するか分からない場合は、同じ手順で進められると判断しません。MWO東京のBalik-Manggagawa向け契約確認ページは、特定技能(SSW)の人に対し事務所へ直接電話するよう案内しています。帰国してから不一致に気づくのではなく、日本を出る前に管轄MWOへ確認してください。
これから初めてフィリピン国籍の人を採用する場合は、一時帰国後の帰任ではありません。送出機関とのRecruitment Agreement、MWO申請、DMWへの受入れ機関登録を確認する別の工程です。
| 場面 | 先にすること | このガイドで扱う範囲 |
|---|---|---|
| 同じ雇用主・同じ職務・同じ国へ帰任 | eGovPHの登録情報を確認する | OFW Travel Passの取得手順 |
| 雇用主・職務・帰任国が変わった、または登録情報が不明 | 管轄MWOへSSWとして個別確認する | 自己判断で通常ルートへ進まないための確認順序 |
| 新規採用・初回の就労 | 受入れ機関のMWO申請・DMW登録を確認する | 別ガイドの対象 |
出典:MWO大阪「Roll Out of OFW Pass System」(確認日:2026年10月10日)、MWO東京「Balik-Manggagawa Contract Verification」(確認日:2026年10月10日)、MWO東京「Specified Skilled Workers 1&2」(確認日:2026年10月10日)
eGovPHでOFW Travel Passを表示する手順
MWO大阪は、eGovPHアプリからBalik Manggagawaを選び、QRコード付きのTravel Passを表示する流れを案内しています。
MWO大阪の案内は、アプリをダウンロードし、有効なメールアドレスと携帯番号でアカウントを作成し、NGAタブでDMW、Balik Manggagawa、Travel Passへ進み、プロフィールとQRコードを表示する6段階です。既存アカウントがある人は本人の端末でログインし、出発直前ではなく一時帰国の予定を決めた段階で表示できるかを確認します。
DMWのeVerifyページは、OFW PassをDMWが海外フィリピン人労働者へ発行する公式の渡航文書と説明し、DMWの記録から雇用状況と契約情報が反映されると案内しています。表示できない場合や情報が現在の契約と違う場合は、受入れ企業が別人のアカウントを操作するのではなく、本人と管轄MWOに確認してください。
- eGovPHをダウンロードする
本人の端末に公式アプリを用意します。
- アカウントを作成する
有効なメールアドレスと携帯番号を使います。既存アカウントがある人はログインします。
- NGAからDMWを選ぶ
National Government AgencyタブでDepartment of Migrant Workersを開きます。
- Balik Manggagawaを選ぶ
帰任する労働者向けのメニューへ進みます。
- Travel Passを開く
DMW記録に基づく雇用状況と契約情報を確認します。
- プロフィールとQRコードを確認する
空港へ向かう前に、本人の端末で提示できる状態かを確かめます。
出典:MWO大阪「Roll Out of OFW Pass System」(確認日:2026年10月10日)、フィリピン移住労働者省 eVerify「OFW Pass」(確認日:2026年10月10日)
出国前の確認表:契約情報とTravel Passを同じ内容にする
休暇の承認だけで終えず、DMW側の情報が現在の就労実態と合うかを本人と確認します。
確認するのは、現在の雇用主、職務、就労する国、契約の状態です。受入れ企業が持つ雇用契約と、本人がeGovPHで見る登録情報を突き合わせます。会社名の表記違いなど、判断できない差があるときは、Travel Passが出たことだけを根拠に進めず、管轄MWOへ確認してください。
MWO東京の一般的なBalik-Manggagawa契約確認ページには変更雇用主や未登録の場合の書類が掲載されていますが、同じページはSSWについて直接電話するよう明記しています。そのため、一般のProfessional/Skilled Worker向け書類一覧を、特定技能の確定した必要書類として転用しません。
- 現在の雇用主がDMWの登録情報と一致する
- 現在の職務に変更がないか確認する
- 帰任先が引き続き日本であることを確認する
- 本人のeGovPHでTravel PassとQRコードを表示できる
- 不一致や未登録があれば日本出国前に管轄MWOへSSWとして確認する
出典:フィリピン移住労働者省 eVerify「OFW Pass」(確認日:2026年10月10日)、MWO東京「Balik-Manggagawa Contract Verification」(確認日:2026年10月10日)
日本側の再入国手続とフィリピン側の出国確認を分ける
OFW Travel Passを用意しても、日本の在留資格、再入国許可、休暇の確認が済んだことにはなりません。
OFW Travel Passはフィリピン側の帰任・出国確認に関する文書です。日本側では、在留カードと在留期限、再入国許可またはみなし再入国許可、雇用契約を継続するかどうか、一時帰国の休暇を別に確認します。日本側の休暇・届出・通算在留期間は、一時帰国ガイドで整理しています。
社内のチェック表は、フィリピン側を『DMW登録情報、OFW Travel Pass、QRコード、MWOへの照会結果』、日本側を『在留期限、再入国の扱い、休暇、契約・届出』と分けてください。片方の完了を、もう片方の手続完了と読み替えないことが重要です。
出典:MWO大阪「Roll Out of OFW Pass System」(確認日:2026年10月10日)、フィリピン移住労働者省 eVerify「OFW Pass」(確認日:2026年10月10日)、出入国在留管理庁「特定技能外国人受入れに関する運用要領」(確認日:2026年8月11日)、出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」(確認日:2026年7月26日)
このガイドで断定しないこと:有効期間と変更時の必要書類
公開時点でHTMLの一次資料から確認できる範囲に限定し、旧OECの情報を現行Travel Passへ流用しません。
このガイドでは、OFW Travel Passの有効期間を数値で示していません。また、雇用主・職務・帰任国が変わったSSWの必要書類を一律に列挙していません。MWO東京がSSWは直接連絡するよう案内しているため、対象者ごとに確認します。
MWO大阪は、同じ雇用主・同じ職務・同じ国へ戻る人について、従来のOECに代わるデジタルのOFW Travel Passと案内しています。ただし、この限定された案内から『すべてのOECが全面廃止された』とは断定しません。古い資料のOEC有効期間をTravel Passへ置き換えて使うこともしません。
出典:MWO大阪「Roll Out of OFW Pass System」(確認日:2026年10月10日)、MWO東京「Balik-Manggagawa Contract Verification」(確認日:2026年10月10日)
よくある質問
同じ会社へ戻るなら、必ずOFW Travel Passを取得できますか?
MWO大阪の案内は、同じ雇用主・同じ職務・同じ国へ戻るBalik-manggagawaを対象にしています。DMWの登録情報と現在の契約が一致するかをeGovPHで確認し、表示できない場合は管轄MWOへ問い合わせてください。
転職後に初めてフィリピンへ一時帰国するときも、同じ手順ですか?
同じ手順で進められるとは限りません。MWO東京はSSWのBalik-Manggagawa契約確認について直接連絡するよう案内しています。日本を出る前に、現在の雇用主・職務・帰任国の登録状況を管轄MWOへ確認してください。
OFW Travel Passはどこで表示しますか?
MWO大阪は、eGovPHアプリでNGA、DMW、Balik Manggagawa、Travel Passの順に進み、QRコードを表示する手順を案内しています。
OFW Travel Passがあれば、日本へ再入国できますか?
Travel Passはフィリピン側の帰任・出国確認に関する文書です。日本側の在留期限、再入国許可またはみなし再入国許可、雇用契約と休暇の扱いは別に確認してください。
参照した公的一次資料
- MWO大阪「Roll Out of OFW Pass System」(確認日:2026年10月10日、次回確認:2027年1月10日)
- フィリピン移住労働者省 eVerify「OFW Pass」(確認日:2026年10月10日、次回確認:2027年1月10日)
- MWO東京「Balik-Manggagawa Contract Verification」(確認日:2026年10月10日、次回確認:2027年1月10日)
- MWO東京「Specified Skilled Workers 1&2」(確認日:2026年10月10日、次回確認:2027年1月10日)
- 出入国在留管理庁「特定技能外国人受入れに関する運用要領」(確認日:2026年8月11日、次回確認:2026年11月11日)
- 出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」(確認日:2026年7月26日、次回確認:2026年10月26日)
次に確認すること
関連ページ:日本側の一時帰国休暇・再入国・届出を確認する
関連ページ:新規採用時のMWO・DMW受入れ機関登録を見る
関連ページ:特定技能外国人の転職手続を確認する
関連ページ:在留期間更新の準備を確認する
個別の申請可否や審査結果を保証するものではありません。申請時点の最新資料と関係機関の案内を優先してください。