この記事の対象:特定技能人材の転職採用を検討する企業

他社で働く特定技能人材を採用するときの在留状況、業務区分、退職・入社、変更申請、支援引継ぎを整理します。 金額が未確認の項目は0円とせず、公式資料または個別見積で確認する前提で整理します。

現在の在留状況と就労内容を確認する

特定技能の在留資格があることだけで、自社ですぐ働けるとは限りません。

在留期限、分野・業務区分、現在の雇用契約、退職予定日を本人資料と照合します。

自社の業務が対象範囲か、候補者の技能要件と対応するかを最新の分野別案内で確認します。

本人の申告だけでなく、在留カード、雇用条件、試験・修了資料等の確認対象を一覧化します。前職の機密資料を不必要に求めず、自社の申請に必要な証拠を区別します。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。

  • 在留期限を確認した
  • 分野・業務区分を確認した
  • 現在の雇用契約を確認した
  • 退職予定日を確認した
  • 自社の業務が対象範囲か確認した
  • 候補者の技能要件と対応するか確認した

出典:出入国在留管理庁「在留資格『特定技能』」(確認日:2026年8月1日出入国在留管理庁「雇用における注意点」(確認日:2026年8月2日

前職退職と自社入社を一つの工程にする

退職日、申請日、許可日、入社日を別々に決めません。

申請中の活動範囲を推測せず、許可内容を確認して自社での就労を開始します。

住居、社会保険、給与締め、生活費等に空白が生じないよう本人と予定を共有します。

許可前後の就労可能範囲は個別事情で異なり得るため、採用担当の経験則で開始日を決めません。本人へも内定日と就労開始可能日が同じとは限らないことを説明します。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。

退職から入社までに確認する日付
工程確認内容
退職日前職の退職日
申請日在留資格変更等の申請日
許可日許可が下りた日
入社日自社での就労開始日

出典:出入国在留管理庁「在留資格変更許可申請」(確認日:2026年8月1日出入国在留管理庁「特定技能関係の申請・届出様式一覧」(確認日:2026年8月1日

支援計画を自社条件で作り直す

前職の支援計画や委託契約は自動的に引き継がれません。

自社支援か委託かを決め、10項目の担当、対応言語、住居・相談体制を確認します。

前職で済んだ支援を一律に省略せず、現在の生活状況に必要な支援を判断します。

前職の支援状況で未解決事項がある場合は、本人同意と必要性を確認して引き継ぎます。新しい支援担当・相談先・対応言語は入社前に本人へ明示します。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。

  • 自社支援か委託かを決めた
  • 10項目の担当を確認した
  • 対応言語を確認した
  • 住居・相談体制を確認した
  • 前職で済んだ支援を一律に省略していない
  • 現在の生活状況に必要な支援を判断した

出典:出入国在留管理庁「特定技能関係の申請・届出様式一覧」(確認日:2026年8月1日出入国在留管理庁「雇用における注意点」(確認日:2026年8月2日

紹介料と再準備費を分ける

転職採用でも紹介、申請、転居、支援等の費用が発生し得ます。

前職で支払済みの費用を自社費用へ重複計上せず、自社で新たに発生する役務だけを見積もります。

候補者負担を求める項目は契約根拠を確認し、未確認額と対象外を区別します。

転居不要、紹介料なし等は、確認できたときだけ対象外にします。前職負担分の返金や違約金が示された場合は自社で有効性を断定せず、関係機関への相談を案内します。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。

転職採用の費用を区別する観点
観点確認内容
前職で支払済みの費用自社費用へ重複計上しない
自社で新たに発生する役務新たに発生する分だけを見積もる
候補者負担を求める項目契約根拠を確認する
未確認額・対象外区別して記録する

出典:出入国在留管理庁「雇用における注意点」(確認日:2026年8月2日出入国在留管理庁「在留資格変更許可申請」(確認日:2026年8月1日

自社の人材が転職するリスクも費用計画に含める

転職受入れの逆側、自社が採用した人材が離れる可能性も想定します。

出入国在留管理庁の集計(制度施行から令和4年11月末までの累計)では、特定技能外国人の自己都合による離職者数は1万9,899人で、同時点の在留者数に占める割合は16.1%です。分野別では宿泊(32.8%)・農業(20.1%)の順で高い水準でした。

自己都合による離職後の内訳は、帰国が31.4%で最も多く、次いで特定技能での転職が30.3%です。離職者の3割超が別の受入れ機関へ転職している点は、採用・支援に投じた初期費用を回収する前に人材が離れる可能性として、受入れ計画へ織り込みます。

個別の離職理由への対応や引き止めの方法は労務管理の範囲であり、本ガイドでは扱いません。ここでは公表統計に基づくリスク要因として、費用計画に反映する観点のみを示します。

undefined 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。

出典:出入国在留管理庁「特定技能制度の現状について」参考資料4(確認日:2026年7月26日

よくある質問

同じ分野ならすぐ働けますか?

自社の業務区分と在留手続・許可内容を確認します。

前職の支援機関を使えますか?

自社の委託契約と支援計画を改めて確認します。

在留期限が近い場合は?

変更・更新手続と入社時期を公式案内で確認します。

参照した公的一次資料

試算に使う一次資料の一覧と確認状況を見る

次に確認すること

この記事の条件を引き継いで、未確認費目を整理する

続けて確認する場合は、国内での資格変更を見るで条件と確認範囲をつなげられます。

続けて確認する場合は、新しい雇用契約を確認するで条件と確認範囲をつなげられます。

個別の申請可否や審査結果を保証するものではありません。申請時点の最新資料と関係機関の案内を優先してください。