この記事の対象:特定技能1号の候補者に試験を受けてもらう企業の担当者、登録支援機関、候補者の受験準備を支える人
特定技能1号の技能測定試験の合格基準(合格点・正答率)、試験時間、問題数、試験言語を、外食業・飲食料品製造業・工業製品製造業・建設・自動車整備・木材産業・介護・農業・漁業・林業・宿泊の11分野で比べます。 金額が未確認の項目は0円とせず、公式資料または個別見積で確認する前提で整理します。
11分野の合格基準:多くは正答率65%
公式の資料で合格基準を確認できた分野の多くは、正答率65%を基準にしています。ただし、合計点で見る分野と、学科・実技を別々に見る分野があります。
特定技能1号の技能測定試験は、分野ごとに別の機関が実施します。合格点の決め方も機関ごとに違うため、同じ「65%」でも、満点中の点数で示す分野、学科と実技の合計で見る分野、科目ごとに見る分野に分かれます。
下の表は、実施機関の公式ページ、または所管省庁が公表した試験実施要領の本文で確認できた内容です。本文に書かれていない項目は「本文では確認できず」としています。
外食業の1号試験は、2026年3月27日のプロメトリックのお知らせによると、農林水産省の指示で当面の間、国内外とも実施が停止されています。再開のめどは示されていません。表の外食業の基準は、停止前に公表されていた内容です。
| 分野 | 合格基準 | 試験時間・問題数・形式 | 試験言語 |
|---|---|---|---|
| 外食業(OTAFF)。1号試験は実施停止中 | 200点満点中130点以上(正答率65%以上) | 学科と実技の2科目、70分、3択 | 日本語(漢字にルビ) |
| 飲食料品製造業(OTAFF) | 150点満点中98点以上(正答率65%以上) | 学科と実技の2科目、70分、3択。CBT方式 | 日本語(漢字にルビ) |
| 工業製品製造業(JAIM) | 学科は正答率65%以上、実技は正答率60%以上 | 学科40分(○×)、実技40分(作業内容を読んで正しい答えを選ぶ)。いずれもCBT方式 | 日本語 |
| 建設(JAC) | 学科・実技とも、合計点の65%以上 | 学科30問・60分、実技20問・40分。○×と2〜4択。いずれもCBT方式 | 日本語 |
| 自動車整備(JASPA) | 学科は正解数が出題数の65%以上、実技は得点合計が60%以上 | 学科30問・60分(○×)、実技は3課題・20分。CBT方式 | 本文では確認できず |
| 木材産業 | 学科と実技の合計得点の65%以上 | 35問(学科32問・実技3問)、60分 | 日本語(ひらがな・カタカナ・ふりがな付きの漢字) |
| 漁業 | 筆記と実技の合計得点が6割5分以上 | 筆記は原則○×式、実技は原則多肢選択式。時間と問題数は要領に記載なし | 日本語(ひらがな・カタカナ・ふりがな付きの漢字) |
| 林業 | 学科が6割5分以上、かつ実技が6割以上 | 学科は30問・30分(原則○×式)。実技は作業試験 | 日本語(ひらがな・カタカナ・ふりがな付きの漢字) |
| 宿泊 | 学科・実技それぞれ正答率65%以上(令和6年度の実施状況報告書の記載) | 学科・実技ともCBT方式(令和6年度の報告書)。試験時間と問題数は本文では確認できず | 日本語(令和6年度の報告書) |
| 介護 | 点数の基準は公表されていない。問題の難易度などを補正して決める | 45問(学科40問・実技5問)、60分 | 試験を実施する国の現地語 |
| 農業 | 総合得点が、全国農業会議所の定める判定基準点を超えること。基準点の数値は本文では確認できず | 70問程度(採点しない問題を含む)、60分 | 試験を実施する国の現地語および日本語 |
- 受験する分野の実施機関のページで、合格基準と試験時間を申込みの前に確認する
- 合計点で見る分野か、学科と実技を別々に見る分野かを、候補者に伝えておく
- 表に無い分野は、所管省庁の試験実施要領を確認する
出典:プロメトリック「【重要】外食業特定技能1号評価試験 試験実施停止のお知らせ」(2026年3月27日)(確認日:2026年10月9日)、一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「外食業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年9月17日)、外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年10月3日)、工業製品製造技能人材機構「製造分野特定技能1号評価試験 試験概要」(確認日:2026年10月7日)、建設技能人材機構(JAC)「建設分野特定技能評価試験」(確認日:2026年10月7日)、日本自動車整備振興会連合会「自動車整備分野 特定技能」(確認日:2026年10月3日)、林野庁「木材産業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、厚生労働省「介護分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、農林水産省「農業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、水産庁「漁業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、林野庁「林業技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、令和6年度 宿泊分野技能評価試験 実施状況報告書(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)
合格基準の読み方:合計点か、科目ごとか
学科だけ、実技だけが基準に届かない場合の扱いは、分野によって違います。合計点で見る分野と、科目ごとに基準を置く分野を分けて読みます。
木材産業と漁業は、学科(筆記)と実技の合計得点で65%以上を基準にしています。外食業と飲食料品製造業も、満点中の合計点で基準を示しています。
工業製品製造業、自動車整備、林業は、学科と実技に別々の基準を置いています。工業製品製造業は学科65%以上・実技60%以上、林業は学科6割5分以上・実技6割以上で、林業は両方を満たす必要があります。自動車整備は、学科が正解数の65%以上、実技が得点合計の60%以上です。
建設は、学科と実技のそれぞれについて、合計点の65%以上を合格基準としています。宿泊は、令和6年度の実施状況報告書に、学科と実技それぞれの正答率が65%以上で合格としたと書かれています。この報告書は過去の年度の記録です。
出典:林野庁「木材産業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、水産庁「漁業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、林野庁「林業技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、工業製品製造技能人材機構「製造分野特定技能1号評価試験 試験概要」(確認日:2026年10月7日)、日本自動車整備振興会連合会「自動車整備分野 特定技能」(確認日:2026年10月3日)、建設技能人材機構(JAC)「建設分野特定技能評価試験」(確認日:2026年10月7日)、令和6年度 宿泊分野技能評価試験 実施状況報告書(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)
合格点の数値が公表されていない分野:介護と農業
介護と農業は、試験実施要領に合格点の数値が書かれていません。数値を推測せず、実施機関の案内で確かめます。
介護は、厚生労働省と補助事業者が、専門的な知識や経験を持つ人の意見に基づいて問題の難易度などを補正し、合否の基準を決めると要領に書かれています。点数や割合の数字は要領にありません。
農業は、総合得点が全国農業会議所の定める判定基準点を超えることが合格の基準です。基準点の数値は、確認した要領には書かれていません。
ほかの分野でも、要領には「実施方法に応じて合格基準を調整する場合がある」と書かれているものがあります。木材産業と漁業の要領は、調整が必要なときは実施機関が試験の前に所管の庁へ報告するとしています。申込みの前に、実施機関の最新の案内で確認してください。
出典:厚生労働省「介護分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、農林水産省「農業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、林野庁「木材産業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、水産庁「漁業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)
試験の言語と、表に載せていない分野
試験の言語は、日本語の分野が多い一方、介護と農業は試験を実施する国の現地語でも受けられます。ビルクリーニングなどは、この表に載せていません。
木材産業、漁業、林業の要領は、試験言語を日本語(ひらがな、カタカナまたはふりがなを付けた漢字)としています。外食業と飲食料品製造業はOTAFFの案内で漢字にルビが付き、工業製品製造業の試験言語は日本語です。宿泊は、令和6年度の報告書に日本語と書かれています。介護は試験実施国の現地語、農業は試験実施国の現地語および日本語と、要領に書かれています。
ビルクリーニングは、国内向けの現行の試験実施要領を確認できなかったため、表に載せていません。造船・舶用工業、航空、鉄道、自動車運送業、物流倉庫、リネンサプライ、資源循環などの分野も、このページでは扱っていません。
試験に合格しても、特定技能の在留資格が必ず得られるわけではありません。OTAFFは、合格しても在留資格認定証明書や在留資格変更が必ず許可されるわけではないと案内しています。最終的な許可は出入国在留管理庁が判断します。
受験料と実施機関は特定技能1号の技能測定試験の受験料のガイドで比べられます。
出典:林野庁「木材産業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、水産庁「漁業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、林野庁「林業技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、厚生労働省「介護分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日)、農林水産省「農業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日)、一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「外食業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年9月17日)、工業製品製造技能人材機構「製造分野特定技能1号評価試験 試験概要」(確認日:2026年10月7日)
よくある質問
特定技能1号の技能測定試験の合格点は何点ですか?
分野によって異なります。外食業は200点満点中130点以上、飲食料品製造業は150点満点中98点以上で、どちらも正答率65%以上です。介護と農業は、確認した要領に点数の数値が書かれていません。
学科と実技のどちらかが基準に届かなくても合格できますか?
分野で違います。木材産業と漁業は学科と実技の合計得点で見ます。工業製品製造業、自動車整備、林業は、学科と実技に別々の基準があります。受験する分野の実施機関の案内で確認します。
試験は日本語で受けますか?
木材産業・漁業・林業・工業製品製造業・外食業・飲食料品製造業は日本語です。介護は試験実施国の現地語、農業は試験実施国の現地語および日本語と、要領に書かれています。
試験に合格すれば、特定技能の在留資格は必ず得られますか?
得られるとは限りません。OTAFFは、合格しても在留資格認定証明書や在留資格変更が必ず許可されるわけではないと案内しています。許可は出入国在留管理庁が判断します。
参照した公的一次資料
- プロメトリック「【重要】外食業特定技能1号評価試験 試験実施停止のお知らせ」(2026年3月27日)(確認日:2026年10月9日、次回確認:2026年11月9日)
- 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「外食業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年9月17日、次回確認:2026年12月17日)
- 外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年10月3日、次回確認:2026年12月3日)
- 工業製品製造技能人材機構「製造分野特定技能1号評価試験 試験概要」(確認日:2026年10月7日、次回確認:2027年1月7日)
- 建設技能人材機構(JAC)「建設分野特定技能評価試験」(確認日:2026年10月7日、次回確認:2027年1月7日)
- 日本自動車整備振興会連合会「自動車整備分野 特定技能」(確認日:2026年10月3日、次回確認:2026年12月3日)
- 林野庁「木材産業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
- 厚生労働省「介護分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
- 農林水産省「農業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
- 水産庁「漁業分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
- 林野庁「林業技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
- 令和6年度 宿泊分野技能評価試験 実施状況報告書(出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年1月9日)
次に確認すること
個別の申請可否や審査結果を保証するものではありません。申請時点の最新資料と関係機関の案内を優先してください。