この記事の対象:外食業分野で特定技能外国人を受け入れる飲食店・外食企業の採用担当者、外食業分野の候補者を送り出す登録支援機関・人材会社
試験実施要領は農林水産省が定め、令和8年4月に改訂された
外食業特定技能評価試験の実施要領は、農林水産省が定めています。末尾の改訂履歴は、平成31年3月に始まり、直近は令和8年4月の改訂です。試験言語は日本語です。
実施主体は、農林水産省が公募で選んだ民間事業者です。実施方法は、テストセンターでコンピュータに解答するCBT方式か、ペーパーテスト方式のどちらかで、回数・時期・場所は農林水産省と実施機関が協議して決めます。
出入国在留管理庁の外食業分野のページは、1号の技能水準を「外食業特定技能1号技能測定試験」としています。本分野に関する技能実習2号を良好に修了した人は、試験が免除されます。
学科は30問、実技は15問で、いずれも100点満点
1号の試験は、学科試験と実技試験で構成されます。試験科目は、学科・実技とも「飲食物調理」「接客」「店舗管理」で、原則として三者択一方式です。
学科試験は、衛生管理、飲食物調理、接客全般の知識と、業務上必要な日本語能力を測ります。実技試験は、図やイラストを使った場面で正しい行動を選ぶ判断試験と、所定の計算式で作業の計画を立てる計画立案試験で、業務に必要な技能水準を測ります。
試験問題は、農林水産省が例題として公表するものを除いて原則非公表で、試験が終わると回収されます。過去問題は原則公表されないため、要領の別紙3にある出題範囲を基に準備します。表の3区分が、学科・実技に共通する出題区分です。
| 区分 | 学科試験 | 実技試験 |
|---|---|---|
| 衛生管理(HACCPなど) | 10問(1問4点)・40点 | 判断試験3問・計画立案試験2問・満点40点 |
| 飲食物調理 | 10問(1問3点)・30点 | 判断試験3問・計画立案試験2問・満点30点 |
| 接客全般 | 10問(1問3点)・30点 | 判断試験3問・計画立案試験2問・満点30点 |
| 合計 | 30問・100点 | 15問・100点 |
合格基準は学科と実技の合計得点の65%以上、水準は5割程度が合格するレベル
合否の基準は、学科試験と実技試験の合計得点の65%以上です。ただし、実施方法などに応じて基準の調整が必要な場合は、実施機関が試験の前に農林水産省へ報告するとされています。
試験の水準は、日本の外食業での実務経験が平均2年程度(1〜3年程度)の人が、この試験に特化した学習用テキストなどを使わずに受けた場合に、5割程度が合格するレベルです。
合格基準は学科と実技の合計で判定されます。宿泊分野のように、学科と実技のそれぞれに基準がある分野とは判定のしかたが違うため、分野ごとに確認します。
他の分野の合格基準は、特定技能1号の試験の合格基準を分野別に比べたガイドで確認できます。
受験資格は17歳以上、合格証書の有効期限は10年
受験資格は、国内試験・国外試験とも、試験日に満17歳以上であることが基本です。国外試験の年齢は、試験実施国の政府などとの合意に基づいて引き上げられることがあります。
国内試験を受ける人は、在留資格を持っていて、法務大臣が告示で定める外国政府・地域の機関が発行した旅券を所持していることも条件です。国内試験では、受験申請に、本人を識別できる写真と、試験料の納付を証明する資料を添えます。
1号評価試験の合格証書の有効期限は、国内試験では合格証書の発行日から10年、国外試験では試験日から10年です。紛失などの再交付は、原則として、国内試験の合格者は発行日から10年間、国外試験の合格者は試験日から5年間、実施機関が定める方法で自分でウェブサイトからダウンロードします。国外試験で5年を超えた人などには、申請書による再交付の別の扱いが定められています。
不正の手段で受けた人や受けようとした人は、受験の禁止、合格の取消し、5年以内の受験停止の対象になりえます。試験に合格しても、特定技能の在留資格が付与されることを保証するものではありません。受験料・日程・会場・申込方法は、実施機関の試験案内で確認します。
試験の対象業務や協議会の手続きは、外食業分野の特定技能のガイドで確認できます。
- 候補者が試験日に17歳以上か、国内で受けるなら在留資格があるか確かめた
- 学科と実技の合計で65%以上が必要な点を本人に伝えた
- 合格証書の有効期限(国内は発行日から10年、国外は試験日から10年)を記録した
- 受験料・日程・会場を実施機関の試験案内で確かめた
よくある質問
外食業の試験は、学科だけでも合格できますか?
合格基準は、学科試験と実技試験の合計得点の65%以上です。学科と実技のそれぞれに基準がある宿泊分野とは違い、合計で判定されます。
学科試験と実技試験の問題数は?
1号は、学科試験が30問・100点、実技試験が15問・100点です。衛生管理、飲食物調理、接客全般の3区分で出題されます。
試験はどのくらいの難しさですか?
実施要領は、日本の外食業での実務経験が平均2年程度(1〜3年程度)の人が、試験に特化した学習用テキストなどを使わずに受けた場合に、5割程度が合格する水準としています。
合格証書の有効期限はありますか?
あります。1号評価試験の合格証書の有効期限は、国内試験では発行日から10年、国外試験では試験日から10年です。
過去問題は手に入りますか?
実施要領は、試験問題を農林水産省が例題として公表するものを除いて原則非公表とし、試験終了後に回収するとしています。
参照した公的一次資料
- 農林水産省「外食業特定技能評価試験実施要領」(令和8年4月改訂、出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月26日、次回確認:2027年2月26日)
- 出入国在留管理庁「外食業分野」(確認日:2026年8月10日、次回確認:2026年11月10日)
- 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)「外食業特定技能1号技能測定試験」(確認日:2026年9月17日、次回確認:2026年12月17日)
- プロメトリック「外食業分野 特定技能1号評価試験」(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年2月10日)