この記事の対象:空港でグランドハンドリング業務に特定技能外国人を受け入れる企業の採用担当者、航空分野の候補者を送り出す登録支援機関・人材会社
試験は日本航空技術協会が実施し、1号と2号がある
航空分野特定技能評価試験の実施要領は、国土交通省航空局と公益社団法人日本航空技術協会が令和8年4月7日付で定めています。試験の区分は空港グランドハンドリングで、等級は1号と2号です。
試験実施機関は日本航空技術協会で、国土交通省が実績や分野への見識をふまえて選びます。試験言語は日本語で、漢字にはルビが付きます。専門用語には、他の言語の注釈が付くこともあります。
試験は、学科試験と実技試験で行います。学科試験はペーパーテスト形式で、実技試験はペーパーテスト形式の判断等試験と計画立案等作業試験です。事業年度(4月1日から翌年3月31日)ごとに数回実施され、時期は国土交通省と技術協会が協議して決めます。
1号は学科30問・45分、実技15問・30分
1号の学科試験は試験時間45分・問題数30問、実技試験は試験時間30分・問題数15問です。学科は選択式です。2号は問題数と試験時間がより多くなります。
試験の水準は、実務経験2年程度の人が受けた場合の合格率が7割程度になる水準が1号、実務経験7年程度の人が受けた場合の合格率が3割程度になる水準が2号です。
実施場所は、1号は国外での実施を前提に、企業のニーズや応募状況をふまえて国内でも実施します。2号は国内での実施を前提に、国外でも実施する場合があります。どちらも、学科と実技は原則として同じ日・同じ場所で行います。
| 試験 | 学科試験 | 実技試験 | 合格点 |
|---|---|---|---|
| 1号 | 45分・30問(選択式) | 30分・15問 | 学科20点以上(30点満点)、実技10点以上(15点満点) |
| 2号 | 60分・45問(選択式) | 40分・20問 | 学科30点以上(45点満点)、実技13点以上(20点満点) |
合格基準は学科・実技それぞれ正答率65%以上
1号も2号も、学科試験と実技試験のそれぞれで正答率65%以上が合格です。1問1点で採点し、学科と実技の合計ではなく、両方が基準点に届く必要があります。
2号の試験は、空港グランドハンドリングの現場で、技能者を指導しながら作業に従事した実務経験がある人が対象です。実務経験の証明には、試験の申込みのときに、別添様式の技能進度確認票を提出します。
合否は、試験実施日から2週間程度で、メールで通知されます。合格証明書は、合格者または雇用計画を締結する受入れ機関が、申請と発行手数料の納付をして受け取ります。個人の合否は、技術協会が公表しません。
この分野の区分や協議会加入は、航空分野の特定技能のガイドで確認できます。
受験資格は17歳以上、1号の合格証明書は合格判定日から5年
受験できるのは、満17歳以上の人です。国内で受ける場合は在留資格があることも条件で、退去強制令書の円滑な執行に協力しない国の人は受験できません。
合格証明書の有効期限は、1号が合格判定日から5年後です。令和8年8月1日以前に判定された1号の試験は、合格証明書に記載された期限になります。2号の合格証明書には、有効期限が定められていません。
技術協会は、試験実施要領、テキスト、サンプル問題を専用ウェブサイトで無料公開します。受験の申込みは、受験希望者から技術協会への直接の申込みに限られます。
不正の手段で受けた人は、受験の禁止、合格の取消し、5年以内の受験停止になることがあります。合格しても、在留資格や査証が得られるとは限りません。
- 候補者が試験日に17歳以上か、国内で受けるなら在留資格があるか確かめた
- 2号を受ける候補者は、指導しながら作業した実務経験と技能進度確認票を用意した
- 学科と実技の両方で正答率65%以上が必要な点を本人に伝えた
- 受験料・日程・会場の申込みを日本航空技術協会の専用ウェブサイトで確かめた
よくある質問
空港グランドハンドリングの1号試験は何問ですか?
学科試験が45分・30問の選択式、実技試験が30分・15問です。学科20点以上、実技10点以上が合格です。
学科と実技の合計で合否が決まりますか?
いいえ。学科試験と実技試験のそれぞれで、正答率65%以上が合格です。どちらか一方だけが基準に届かない場合は不合格です。
2号の試験は誰でも受けられますか?
いいえ。空港グランドハンドリングの現場で技能者を指導しながら作業した実務経験が必要で、申込みのときに技能進度確認票を提出します。
合格証明書に有効期限はありますか?
1号は合格判定日から5年後です。令和8年8月1日以前に判定された1号は、合格証明書に記載された期限になります。2号には有効期限が定められていません。
試験はどこで受けますか?
1号は国外での実施を前提に、国内でも実施します。2号は国内での実施を前提に、国外でも実施する場合があります。場所は国土交通省と技術協会が協議して決めます。
参照した公的一次資料
- 国土交通省・日本航空技術協会「航空分野(空港グランドハンドリング)特定技能評価試験実施要領」(令和8年4月7日、出入国在留管理庁掲載)(確認日:2026年10月26日、次回確認:2027年2月26日)
- 出入国在留管理庁「航空分野」(確認日:2026年8月26日、次回確認:2026年11月26日)
- 「航空分野における特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針」(閣議決定、別紙8)(確認日:2026年8月26日、次回確認:2026年11月26日)
- 法務省・国土交通省「特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領-航空分野の基準について-」(運用要領別冊)(確認日:2026年8月26日、次回確認:2026年11月26日)