この記事の対象:介護分野で特定技能外国人を受け入れる施設の採用担当者、介護分野の候補者を送り出す登録支援機関・人材会社
介護技能評価試験は、介護の知識と手順の判断を問うCBT試験
介護技能評価試験は、厚生労働省が作成し、補助事業者が実施するコンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式の試験です。テストセンターのブースで、画面に表示される問題に画面上で解答します。
実施要領は、試験の水準を、介護職種・介護作業の第2号技能実習修了相当の水準である介護技能実習評価試験と同等としています。注記では、介護業務の基盤となる能力や考え方に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を自ら一定程度実践できるレベルと説明されています。
試験は原則、毎月実施されます。日本語の力を確かめる試験は別にあり、実施要領も別です。
もう一方の試験は、介護日本語評価試験のガイドで確認できます。
出題は45問で、試験時間は60分
実施要領の試験科目は、試験時間60分・問題数45問です。学科試験が40問、実技試験が5問で構成されます。
学科試験の40問は、介護の基本が10問、こころとからだのしくみが6問、コミュニケーション技術が4問、生活支援技術が20問です。実技試験の5問は、生活支援技術から出題されます。
実技試験といっても、会場で介護を実演するものではありません。実施要領は、写真などを示して正しい介護の手順を判別・判断させる、判断等試験の形式の課題を出題するとしています。
厚生労働省のサンプル問題は、4つの選択肢から最も適切なものを1つ選ぶ形です。例として、自己決定を支援する上で把握すべき内容を選ぶ問題(選択肢は経済状況、医師の判断、家族の意向、介護を必要とする人の希望)や、右片麻痺があり杖を使う人の移動の介護で介護者が立つ位置を選ぶ問題が載っています。
| 試験 | 区分 | 問題数 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 介護の基本 | 10問 |
| 学科試験 | こころとからだのしくみ | 6問 |
| 学科試験 | コミュニケーション技術 | 4問 |
| 学科試験 | 生活支援技術 | 20問 |
| 実技試験(判断等試験の形式) | 生活支援技術 | 5問 |
試験言語は実施国の現地語。サンプル問題の注記も同じ
技能評価試験の試験言語は、実施要領で「試験実施国の現地語」と定められています。日本語で行う介護日本語評価試験とは、ここが違います。
サンプル問題には、実際の試験では問題文と選択肢が試験実施国の現地語に翻訳されたもので受験することも可能、という注記があります。どの言語で受けられるかは、試験の実施国と専用ウェブサイトの案内で決まります。
受験資格は17歳以上です。日本国内で受ける場合は、在留資格を有する17歳以上の人で、法務大臣が告示で定める外国政府または地域の権限ある機関が発行した旅券を持っている人に限られます。申込みは、専用ウェブサイトからの受験予約で行います。
結果は当日画面に出て、結果通知書は10年間取得できる
試験が終わると、会場のコンピュータ画面に結果が表示されます。試験実施後5営業日以内を目途に、専用ウェブサイトで結果通知書を取得できます。
結果通知書には、受験者名、試験名、試験日、顔写真、総合スコア、合否が載ります。有効期限は受験日から10年で、その期限までは専用ウェブサイトから入手できます。
合否の基準は、介護業務に詳しい人の意見に基づき、問題の難易度などで補正して決められます。実施要領に合格点の数字は書かれていません。
不正の手段で受けた人には、受験の禁止や合格の取消しなどが行われ、納付した受験料は受験しなかった場合も返還されません。受験料の金額は改定されることがあるため、厚生労働省の案内ページで確認します。
- 候補者が17歳以上で、国内で受けるなら在留資格があるか確かめた
- 受験する国で、現地語で受けられるか専用ウェブサイトで確かめた
- 日程・会場・受験料を専用ウェブサイトで確かめた
- 結果通知書を保存し、在留申請に使う書類として整理した
よくある質問
介護技能評価試験の問題数と試験時間は?
厚生労働省の実施要領では、試験時間60分・問題数45問です。学科試験が40問、実技試験が5問です。
実技試験は、会場で介護の動作を行いますか?
いいえ。実施要領は、写真などを示して正しい介護の手順を判別・判断させる、判断等試験の形式の課題としています。
試験は日本語で受けますか?
実施要領は、技能評価試験の試験言語を試験実施国の現地語としています。サンプル問題にも、問題文と選択肢が現地語に翻訳されたもので受験できる旨の注記があります。
結果通知書の有効期限はありますか?
実施要領は、受験日から10年としています。その期限までは専用ウェブサイトから入手できます。
合格すれば、必ず在留資格がもらえますか?
いいえ。実施要領は、出入国在留管理庁によれば、試験に合格しても特定技能の在留資格が付与されることを保証するものではない、と書いています。
参照した公的一次資料
- 厚生労働省「介護分野 特定技能1号 技能測定試験 試験実施要領」(確認日:2026年10月9日、次回確認:2027年2月5日)
- 厚生労働省「介護特定技能評価試験(技能)サンプル問題」(確認日:2026年10月26日、次回確認:2027年1月26日)
- 厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」(確認日:2026年8月15日、次回確認:2026年11月15日)
- 厚生労働省「介護技能評価試験・介護日本語評価試験の受験料の改定」(確認日:2026年10月3日、次回確認:2026年12月3日)