この記事の対象:定期面談を担当する受入れ企業・登録支援機関
面談対象と実施予定を決める
本人だけでなく、監督する立場の人への確認も工程に入れます。
支援責任者等は、特定技能外国人本人とその監督者等の双方に3か月に1回以上の定期面談を行います。入社時点で年間予定を作り、前回実施日から次回期限を確認できるようにします。
勤務シフトや遠隔地勤務でも延期が続かないよう、本人が十分に理解できる言語の通訳と担当者の予定を早めに確保します。
面談予定は支援対象者ごとに管理し、前回実施日から次回期限を確認します。担当変更時にも予定と過去記録が引き継がれるよう、個人のカレンダーだけに依存しません。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。
本人が話せる環境を作る
上司同席だけでは把握しにくい問題があることを前提にします。
本人が十分に理解できる言語を使い、雇用条件、生活、健康、人間関係、支援状況を確認します。
通訳者の中立性と守秘、面談場所、オンライン時のプライバシーを確認します。
本人と監督者側の説明が異なる場合は、どちらかを即座に誤りと決めず、確認すべき事実を分けます。安全や人権に関わる緊急事項は通常の確認待ちにしません。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。
- 本人が十分に理解できる言語で実施している
- 雇用条件を確認事項に含めている
- 生活を確認事項に含めている
- 健康を確認事項に含めている
- 人間関係を確認事項に含めている
- 支援状況を確認事項に含めている
- 通訳者の中立性・守秘を確認している
- 面談場所・オンライン時のプライバシーを確認している
事実と対応を分けて記録する
結論だけでなく、確認した事実と次の担当を残します。
面談日、参加者、言語、質問、本人の回答、会社側の回答を記録し、推測を事実として書きません。
追加確認、改善対応、次回確認日を分け、支援記録と社内労務記録の保存範囲を整理します。
記録には必要な事実だけを残し、相談内容を無関係な部署へ広げません。対応担当者が必要とする範囲と法定記録の範囲を整理し、アクセス権も確認します。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。
運用要領の管理簿に残す定期面談の記録項目
法務省の運用要領は、支援の実施に関する管理簿のうち「定期的な面談に関する事項」の記録項目を挙げています。
本人に関する項目に加えて、本人を監督する立場にある人の氏名と役職、面談日時、面談内容と対応内容、実施担当者(通訳人を含む)の氏名と所属が並びます。運用要領は、定期面談報告書(参考様式第5-5号、第5-6号)を保存するよう求めています。
書面に代えて電磁的記録で作成し、支援を行う事業所に備えて置くことも認められていますが、その場合の方法は運用要領で確認してください。
問題を把握した後は、本人への回答予定と社内是正の担当を分けます。行政機関への連絡や随時届出が必要かを公式資料で確認し、面談実施だけで対応完了にしません。 確認記録には根拠資料の名称と確認日も残します。
| 項目 | 記載の内容 |
|---|---|
| 本人の情報 | 氏名、生年月日、国籍・地域、性別、在留カード番号 |
| 監督する立場にある者 | 氏名と役職 |
| 面談日時 | 面談を行った日時 |
| 面談内容・対応内容 | 面談記録、対応記録 |
| 実施担当者 | 通訳人を含む実施担当者の氏名と所属 |
記録を作らない場合に問われる不正行為
面談の記録の不作成は、受入れ機関の欠格事由に当たる不正行為の例として運用要領に書かれています。
運用要領は、1号特定技能外国人支援計画に基づく支援での不正行為として、定期的な面談(オンライン会議システム等の利用を含む)や相談で、出入国または労働に関する法令に違反する事実を隠す目的で本人の意思表示を妨げる行為を挙げています。
あわせて、基準に適合しない可能性のある内容について、相談記録書や定期面談報告書を作成しない場合などもこれに当たるとしています。出入国・労働関係法令に関する不正行為は、受入れ機関の欠格事由の一つです。該当するかどうかは個別の事案の重大性に応じて判断されるため、自社の事案は出入国在留管理庁などに確認してください。
法令違反等を把握した後の対応を確認する
問題を聞き取るだけで終わらず、必要な通報・届出・保護へつなぎます。
相談内容の緊急性を確認し、関係行政機関への連絡が必要な場合は公式手順に沿います。
契約不履行や受入れ困難等が関係するときは、面談記録と随時届出を別々に確認します。
よくある質問
本人だけと面談すればよいですか?
本人だけでは足りません。支援責任者等は、本人とその監督者等の双方に3か月に1回以上の定期面談を行います。
オンライン面談でもよいですか?
運用要領は、定期面談にオンライン会議システム等を利用する場合も想定しています。実施するときは、本人が十分に理解できる言語を使い、通訳者の中立性と守秘、オンライン時のプライバシーを確認して、本人が話せる環境を作ります。
問題がなければ記録不要ですか?
問題がなくても記録は必要です。面談日、参加者、言語、質問、本人の回答、会社側の回答を残し、運用要領の管理簿に定期面談報告書(参考様式第5-5号、第5-6号)を保存します。基準に適合しない可能性のある内容で報告書を作成しない場合は、不正行為に当たり得ます。
定期面談は何か月ごとに行いますか?
出入国在留管理庁の支援内容では、支援責任者等が外国人本人とその上司等と、3か月に1回以上、定期的に面談するとされています。
面談で労働関係法令違反が分かったらどうしますか?
同じ公式の支援内容は、労働基準法違反等があれば行政機関へ通報することを定めています。通報の要否と窓口は個別の事実で変わるため、公式案内と管轄機関で確認します。
面談の記録はいつまで備えて置きますか?
運用要領が引用する基準省令は、1号特定技能外国人支援の状況に係る文書を作成し、支援を行う事業所に特定技能雇用契約の終了の日から1年以上備えて置くこととしています。面談の記録はこの文書に含めて管理します。
面談の記録は電子データで残してもよいですか?
運用要領は、書面に代えて電磁的記録で作成し、事業所に備えて置くことも認めています。ファイルや光ディスク等に保存する方法と、書面をスキャナで読み取って保存する方法が挙げられています。必要なときに整った形式で表示・書面にできる状態にしておく必要があります。
面談の記録を作らなかった場合はどうなりますか?
運用要領は、基準不適合に当たり得る内容について相談記録書や定期面談報告書を作成しない場合などを、支援計画に基づく支援での不正行為の例として挙げています。出入国・労働関係法令に関する不正行為は受入れ機関の欠格事由の一つです。自社の事案が当たるかは、出入国在留管理庁などに確認してください。
参照した公的一次資料
- 出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援・登録支援機関について」(確認日:2026年10月26日、次回確認:2027年1月26日)
- 出入国在留管理庁「特定技能外国人受入れに関する運用要領」(確認日:2026年8月11日、次回確認:2026年11月11日)
- 出入国在留管理庁「特定技能関係の申請・届出様式一覧」(確認日:2026年8月1日、次回確認:2026年11月1日)
- 出入国在留管理庁「特定技能所属機関・登録支援機関による届出」(確認日:2026年8月3日、次回確認:2026年11月3日)